これまでの日記

砂浜美術館

2011年05月09日


みなさん、どんな連休をお過ごしでしたか?
私は、4月24日に愛知を出発し、約二週間、
四国四県、人を訪ねながらのうれしい旅になりました。

今回の旅の大きなきっかけは、高知県黒潮町
「砂浜美術館」でのTシャツアート展です。
ご縁があって光栄にも、第23回目の審査員を
させていただくことになりました。
ずっと飛び込んでみたかった風景の中、
職員やボランティアのみなさんと、楽しませていただきました。
開催日の前日、4月30日1時から審査開始。 
この日は曇り空と強風で、砂浜のTシャツは暴れ踊っていました。
スタッフのみなさんでTシャツを捕まえながら、
砂浜一面に広がる、800枚以上のTシャツを見てまわりました。

800枚の絵と向き合った4時間は、
今までに経験したことのない感覚を覚えました。
まず一番に、
「絵からって、こんなにも受け取るものがあるんだぁ。。。」ということ。
一つ一つの絵を見ていると、
描いた人の日記やお手紙を見せてもらっているようで、
顔までも浮かんできました。この「砂浜美術館」が好きで、
ここでヒラヒラさせたくて、自由に楽しんで描かれている
絵たちには、作者の心が素直に表れていて、
まっすぐに受け取ることができました。
そして、「私は、心が感じられる、絵が好き。。。」と、
自分の発見にもなりました。自分で描くとき、つい上手に描くこと。。。
意識してしまいます。でも、見る方にまわったとき、
ほとんど上手下手で足を止めませんでした。。。
無意識に微笑んでいたり、メッセージにキュンとしたり、
時にうるっとしたり、作者の人の心が素直に表れている作品に、
私の心はTシャツたちのように、ヒラヒラと動かされました。
私も、見てくださる方と会話ができるような絵を
描いてゆきたい。。。そんな事を、この自由で垣根のない
砂浜美術館から教えてもらいました。

翌日の初日は、午後から青空に。。。ゆっさゆっさと、
Tシャツたちが踊りだし、その中を子供たちが駆けずり回り、
それを見ている大人たちも笑顔になっていました。

一枚のTシャツも作品、800枚かけられた風景も作品、
波の音、子供の声、大人の笑顔、スタッフのみなさんの絆、
ここを美術館だと感じられる地元みなさんの心、
遠く遠くの水平線。。。その全部が、
「砂浜美術館」の力作なのだと、感じました。

今回は、ニタリクジラ館長さんにご挨拶できずに、残念。。。
今年の10月、黒潮町「大方あかつき館」で、
影絵展・光の切り絵展を行います。その時は、
気まぐれ出勤のクジラ館長さんに会えるかな☆







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