2010年07月01日
十河さんご夫妻との出会いは、一枚のお便りからでした。
「しまなみ海道で、あなたの絵を見ました。
風景スケッチ、一枚、お譲りいただけませんか?」
2002年の夏の終わりの事でした。 その頃は私は、
小さな個展を始めたばかり・・・、自分らしい絵とか、
自分にとっての絵の意味とか全然わからなくて、
イラストの仕事にも戸惑っていた頃でした。
そんな時に届いたこのお便り・・・「私を知らない方が、
絵だけと出会って、ご連絡をくれた。。。」
その事がとても嬉かったんです。すぐにお電話して、
「ありがとうござます。直接、お届けに行きたいのですが。。。」
そして、その秋、愛媛県の今治まで、絵をお届けに伺ったのが、
十河さんとの出会いでした。
今思えば、絵を通じて人と出会うという喜びを、
初めて教えてくれたのは、十河さんなのだと感じています。
それから、たびたびお伺いしました。 愛媛じゅうの、
とびっきりの景色を一緒に歩きました。その中で、
たくさん絵も生まれましたし、新たな出会いも導いてくれました。
奥さんの友子さんは、いつもやさしく、
私の絵に語りかけてくださいました。
時に涙とともに、あったかく注いでくださるその眼差しは、
駆け出しの絵描きのたまごにとって、こんなに勇気をもらい、
絵を描く力になっていました。
恐縮しつつ言わせていただけるならば。。。
きっと、私の絵のファン一号は十河さんご夫妻なのだと。。。
自分で思っています(*^_^*) それは、今も私の自慢です。
2004年の春は、十河さんのお父さんが勤められている、
銀行内のギャラリーで、「四国での、初個展」をさせていただきました。
その個展は、小さな展示会でしたが、たくさんの出会いと、
心に染みる言葉をいただき、それは、初めての経験でした。
「私、こうして生きてゆきたい。 絵と一緒に、人と出会ってゆきたい。」
そう決心した瞬間は、ここのギャラリーの中でした。
出会いから8年。。。今もずっと、十河さんご夫妻は、
私の心の支えです。十河さんのお父さんにいただいた、
たくさんの出会いと明日への力、奥さんの友子さんから
いただいた、おいしいお料理とたくさんの愛情。。。
お礼が言い尽くせる事は、この先きっとありません。
私の父は亡くなる2日前「十河さんに、お礼の手紙を書きたい」と筆を取り、
その手紙を病室で私に読んでくれました。
十河さんのお父さん、40年のお勤め、お疲れ様でした。
これからも、十河さんにはきっとお世話になると思いますが、
少しづつ。。。私からも、十河さん孝行できるよう、
頑張ってゆきたいと思います。
もうすぐ、四国でお会いできそうですね・・・
どんな事が孝行になるかなぁ・・・と、考えつつ。。。
「そんな事はいいから、影絵展がんばって!」と、
言われるお二人の顔も浮かびます。。。(*^_^*)
いつまでもお元気で、
お二人で、きれいな夕日と出会う旅、されてくださいね。
今日は、十河さんへのお手紙のような、
日記になってしまいました。
いつも、この日記も見てくださっている、お二人に。。。
この場を借りまして。。。ありがとうございます、
これからもよろしくおねがいします
2004年4月愛媛県今治市伊予銀行内
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