これまでの日記

心の理由、確かめる。

2020年06月17日


寂しく感じたその理由を、
ちゃんと整理しておこうと思いました。


2月末から、当然のこと、
コンサートや展覧会、全てが中止や延期になりました。

つい先日も、毎年開催している
山梨の峡南の夏祭りも、
切り絵の森美術館が10周年となる記念の年でしたが、
中止する判断となりました。



そんな中、6月1日に再オープンした、四国水族館。
なかなか絵を届けられない今、
私の希望の場所でもあって、
どうしてもその姿を見届けたくて、
2日前、四国へと車を走らせました。

光の切り絵でつくった龍宮城の世界。

コロナ対策として、
「人がたまってはいけない、立ち止まってはいけない。」
その工夫が、施されていました。

出口のカーテンは開けて、
立ち止まらないように、
そこに留まらないように、
それを促す為にロープをする。

この工夫は成功していて、
私がいる30分ほどの間、
ほとんどの人が立ち止まることなく、
開いてるカーテンの先の明るいショップへと、
ただ通り過ぎてゆくだけでした。

ショップの明かりで、絵は薄くなり、
床の絵にはポールが立てられていて。

私はその時、「これはコロナ対策で必要な事」…
という事が頭から離れ、
ただその目の前に流れてる光景に
悲しくなってしまいました。


光の切り絵の龍宮城は15分の物語になっていて、
この部屋の中で、物語の世界へと誘いたくて…
最後には黄金の龍から放たれる光が降り注ぎ、
あたたかな気持ちになって、この部屋を出てもらう。
そんなイメージをして半年ほどの期間、
作品作りに取り組んできました。

20秒で通り過ぎる、通路になっている絵を見て、
寂しい気持ちが拭いされないまま水族館を後にしました。



※追記 7月に入り混雑具合を見ながら、ロープが外されているようです。※追記 7月に入り混雑具合を見ながら、ロープが外されているようです。


でも、夕暮れの山道、
龍宮の音楽を作ってくれた池田綾子さんと電話しながら、
主人と「何ヶ月ぶりの遠出だね、来れてよかったね」と話しながら、帰路についてるうちに、
気持ちは冷静になってゆきました。


四国水族館の中は、安全に安心に
水族館を楽しんでもらう為に様々な工夫がされていて、
本来なら魅力いっぱいに見てもらいたい
その他の場所も、規制をされていました。

きっと、水族館のスタッフさんたちも
「もっと楽しんでもらいたい!」悔しい気持ちもあって、
その中で苦渋の選択をしながら、
安心に重きを置き、運営されてるんだと思います。
私だけじゃない。みなさんそうなんです。


あの龍宮の場所も同じ。
誰も、あそこを通路にしたかったんじゃない。
そして、絵がそっぽ向かれていたんじゃない。
安心の中、少しでも楽しんでもらおう、
すべてはそんな前向きな工夫から。


分かってたはずでした。


今、ほとんどの光の切り絵を届ける場所が、
なくなっているのも、
「光の切り絵、もういらない」
って、言われている訳じゃなくて、
コロナに勝つ為に、負けない為に、
大切な人が亡くならない為に、
私自身も望んで選択していること。



この状況が長くなり、
本来のその意味を、さておきで、
ただ目の前の状況に、心が寂しくなってしまっていたんだと気がつきました。

四国水族館の帰り道、
寂しく感じてた私の心と、
それは寂しく思う事じゃないんだと言う事と、
その両方を確認することが出来ました。


四国水族館、
瀬戸内海が広がる、美しい水族館です!
四国らしい、命を思いやった優しい水族館です。
いつかぜひ、遊びに行っていただきたいです。



絵を作ってるのが一番たのしい!
進む道は、作った絵たちが決めてゆきます。
私はただ、いい絵を作ること、
引き続き、そこを目指して悩んで楽しんで行きたいと思います🌸



いつか、このような景色の中、自由に泳いでいただけますように…いつか、このような景色の中、自由に泳いでいただけますように…





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