これまでの日記

はじめての手紙。

2015年11月05日


今日、はじめて点字を書きました。

もうすぐ40年の付き合いになる、
もうすぐ40才になる妹のような友人に、
はじめて点字で手紙を書きました。

こないだ、「あーちゃんと、おばちゃんにも知ってもらいたいから
うちに来て。」と呼ばれて、【盲ろう者(目も耳も不自由な方)への
接し方】というビデオを見せてもらいました。

友人は、幼い頃から見る事、聞く事が、周りのみんなより
苦手でしたが、一緒に小学校に通い、遊び、成長してきました。
読書が大好き、絵を描くことも、ピアノも上手で、
特に料理は本当に得意で、父が亡くなった後、しばらく
食事がのどを通らなくなってしまった私が、はじめて
おいしくご飯が食べれたのは、友人が作ってくれたおむすびでした。

ここ数年で、友人の目と耳の具合は、急速に悪化し、
今、全く音と光のない世界へ、入ろうとしています。
それを予測していた友人は、ここ2年で、
手話、点字、さらに愛知県では使いこなせる人が
ほとんどいないと言われるほど高度な、指点字まで習得したのです。

音と光のない世界に入っていく恐怖心より、
新しいことを覚えてゆく意欲と前向きさが勝り、
友人は、周りの人が驚くほどのスピードで、習得してゆきました。
思えば幼い頃から、興味がある事への集中力は並外れていました。
その強さは、どこからきたのでしょうか。
どんな思いだったのでしょうか。


写真の手前に写っている、刺繍が美しい円形のものは手鏡で、
今年の5月、友人が誕生日プレゼントに贈ってくれたもの。
「私には見えないんだけど、お店の人に色を説明してもらって、
あーちゃんが好きそうな色だと思ったから。。。」って。
「大好きな色と、模様だよ!」 
その日から、いつもかばんに入れて、持ち歩いています。

私が、友人にしてあげられること、考えても考えても、
ほとんどないのだと感じるばかりです。
でも、自分が学べることはあります。
まずは、点字から始めてみようと思います。

もの覚えが、人一倍悪い私ですが、点字はなんだか、
絵に似ていて、文字ごとに表情があって、覚えるのも楽しそう!
母は、ビデオを見て以来、手話の本を買ってきて、
一日一ページ、勉強しているようです。


私が友人から教えてもらった、「盲ろう者との接し方」
それがわかるようなホームページもあったので、
ここで、ご案内させてくださいね。



○東京盲ろう者友の会




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