これまでの日記

終わりと、始まりと。

2014年02月20日

思い出がいっぱいの佐川町「スタジオ可葉」思い出がいっぱいの佐川町「スタジオ可葉」


光の切り絵の野外幻灯は、高知県佐川町から始まりました。
7年前、酒蔵の商家の佇まいにひかれ、眺めていたところ、
お住まいの北古味可葉さんと、 出会いました。
白壁に映像を映し、道が劇場になる!…という、
可葉さんの構想に導かれ、 酒蔵の白壁に光の切り絵を映す、
「酒蔵ロード劇場」が始まりました。

第一回は、2008年の夏、父が亡くなって1週間後の事でした。
ご近所さんの協力で、はじめて光の切り絵が外で灯った夜でした。
可葉さんのお家に映った、シンプルな桜の切り絵…
星空の下、満開に咲きました。

200年以上の歴史ある町並みに、 映った光の切り絵は、
今まで見た、いつよりも、 美しく見えました。
自分の絵に感動するなんて、きっと最初で最後だと思います。

その夜、祭りの後の静けさ…
可葉さんと二人きりになり、張り詰めた気持ちがほっとしたら、
父への思いにおそわれて、私は、涙が止まりませんでした。
その夜は、可葉さんも一緒に泣いてくれました。


私が、しゃがみ込むことなく、 再スタートが出来たのは、
可葉さんと、ここのお家での時間の、おかげです。
たくさん泣いて、たくさん笑って、
このお家で、私はたくさんの夢と出会いと力をもらいました。

きっと私だけでなく、たくさんの方たちの、
夢と出会いの場所であったのだと、感じています。



そして、可葉さんが時代の移り変わりの中で、
お引越しされる事になり、お家と可葉さんに、会ってきました。

可葉さんの書が消え、空っぽになったお家は、
表情が消えたように、さみしく感じました。。。
それは、私の気持ちが映っていたのかな。^ ^

可葉さんが巻き起こした、 交流の風が、これからもここに
流れつづけること願いながら、お家に、ありがとうと伝えました。



6才になった、酒蔵ロード劇場は、 今が変化の時です。
光の切り絵も、町のみなさんと、しっかり向き合って、
答えを出してゆきたいと思います。



新しい「スタジオ可葉」にて。新しい「スタジオ可葉」にて。





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